Turquoise Pseudomorph after Fluorapatite
Locality: Mun. de Baviacora, Sonora, Mexico
Size: 12mm x 5mm x 4mm
Weight: 0.36g

メキシコ産ターコイズ <アパタイト仮晶> (Turquoise Pseudomorph after Fluorapatite / Mexico)-photo0

商品説明
 小さなフローアパタイトが、鮮やかなブルーグリーンのターコイズに変質した、メキシコ産の稀少でユニークな仮晶標本です。スマートで鮮やかな、見栄えの良い標本です。

各鉱物の特徴
<トルコ石 (ターコイズ/Turquoise) - CuAl6(PO4)4(OH)8 · 4H2O / Triclinic - >
 主に水色〜青緑色の油脂光沢〜ガラス光沢で、結晶形を示すことは極めて稀なため、微粒塊状、脈状、ノジュール状が普通です。主成分の銅が青色で、不純物の三価鉄が緑色の発色の要因と考えられています。銅を含んだ地表水が、地下に浸透しアルミニウムを含む岩石や粘土と反応するところに、針鉄鉱(Goethite)、玉髄(Chalcedony)、カオリナイト(Kaolinite)、銀星石(Wavellite)等と共に産出します。比較的硬く、細粒緻密で美しい色彩を示すため、宝石や飾り石として珍重されてきました。

<弗素燐灰石 (フローアパタイト/Fluorapatite) - Ca5(PO4)3F / Hexagonal - >
 主な燐灰石(アパタイト/Apatite)は成分中のフッ素が水酸基および塩素と置換し合い、フッ素燐灰石、水酸燐灰石(Hydroxylapatite / Ca5(PO4)3OH)、塩素燐灰石(Chlorapatite / Ca5(PO4)3Cl)に分類されます。このうちフッ素燐灰石が最も普通に産出しますが、肉眼による識別が困難な上、結晶の外側と内部とで各成分の量が変化する場合も多いため、野外名として燐灰石と一括りに呼ばれています。グループ名としても、緑鉛鉱系列を含む燐灰石グループ(Apatite Group)として、またそれを含む5つのサブグループを広範囲に及んで束ねる、上位の燐灰石スーパーグループ(Apatite Supergroup)として使用されています。錐面を持つ六角柱状、六角厚板状の自形結晶を示す他、粒状、塊状、鍾乳状、葡萄状などの集合体で、無色、白色、黄色、青色、緑色、褐色、赤色等、様々な系統の発色と濃淡を示し、紫外線蛍光や燐光を持つものも多いです。火成岩の副成分鉱物として、またペグマタイト、熱水鉱脈、堆積岩、広域変成岩、スカルン等に産出します。

<仮晶 (スードモーフ/Pseudomorph)>
 仮晶(Pseudomorphoses)という用語は、1801年に結晶学の父と呼ばれるフランスの鉱物学者René Just Haüyによって最初に提唱されました。一般的に仮晶とは、元の鉱物の外形を保ったまま、結晶が化学的または構造的に変化し、他の鉱物へと一部や全体が置き換わったものを指します。具体的にどこまで仮晶に含めるのか、またその分類法については、学者間でも見解が分かれるため、未だに明確な定義が確立されていません。一鉱物標本店としては、過去の研究を参考に、大まかに下記の5種に分類します。
Paramorph (Allomorph)
 同質異像(Polymorphism)の性質を伴う多形(Polymorph)鉱物による多形仮晶(Paramorph/Allomorph)です。低温水晶(alpha quartz)と高温水晶(beta quartz)に代表されるエナンチオトロピーな相転移を示すEnantiotropic種と、石墨(Graphite)とダイアモンド(Diamond)や水晶(Quartz)とコーサイト(Coesite)、鱗珪石(Tridymite)等に代表される非可逆的なモノトロピー(単変)のMonotropic種に大別できます。多形が2種の結晶形を取るならばDimorph、(TiO2)の多形である金紅石(Rutile)、鋭錐石(Anatase), 板チタン石(Brookite)や、(Al2SiO5)の藍晶石(Kyanite)、珪線石(Sillimanite), 紅柱石(Andalusite)等、3つならばTrimorphと呼ばれます。
Metamict
 メタミクト鉱物は、内包または近接するウランやトリウムによるアルファ粒子という放射線によって、結晶構造が損傷を受け非晶質化させられたものです。メタミクト化されると屈折率や比重、硬度といった様々な特性が低下します。ジルコン(Zircon)や、サマルスキー石(Samarskite)、フェルグソン石(Fergusonite)、ユークセン石(Euxenite)等がこれに該当します。
Exsolution (Entmischung-Pseudomorphosen)
 離溶や固溶体分離とも呼ばれる現象で、高温下で生成された固溶体鉱物が、ゆっくりと冷却されることで他の鉱物に分離したものです。チタン鉄鉱(Ilmenite)が金紅石(Rutile)と磁鉄鉱(Magnetite)や赤鉄鉱(Hematite)に分離した標本が有名です。
Alteration
 成分の獲得や喪失、交換といった化学反応により、鉱物が部分的または完全に置き換わったものです。分類法の見解が多岐にわたることもあり、SubstitutionやInfiltration、Replacement、Alteration等の呼称と定義が混同し煩雑化しているようです。成因によって、a. 成分の喪失(e.g., Copper after Cuprite or Azurite)、b. 成分の獲得(e.g., Malachite after Cuprite、Gypsum after Pyromorphite)、c. 部分的置換(e.g., Goethite after Pyrite, Galena after Pyromorphite)、d. 完全置換(e.g., Quartz after Calcit, Barite, or Fluorite)と大別されます。
Encrustation (Perimorph/ Epimorph)
 他の鉱物に覆われた鉱物が、後に消失したことによって生成された仮晶です。そのうちPerimorph(Epimorph)は空洞の殻が元の鉱物の輪郭の形で残ったもので、Encrustation PseudomorphやUmhüllungspseudomorphosenとも呼ばれます。また、このプロセスを鋳造に見立てて、残った鋳型の部分をMold、その中に侵入して生成された鋳物に該当する鉱物をCastと呼ぶこともあります。ポリへドロイド(Polyhedroid)は、長石(Feldspar)や方解石(Calcite)の仮晶と考えられてきましたが、実際はランダムな角度で交差する方解石の薄板の隙間を埋めたシリカであり、Castに分類されます。さすがに抵抗がありますが、スイスの鉱物学者は、鉱物の表面に残された、消失した他の鉱物の痕跡のことを、ドイツ語で傷を意味するNarbenという用語で呼ぶ慣習があり、これを当カテゴリーの仮晶に分類する説もあります。
 鉱物標本上に限らず、広義の仮晶は目立たない形であまねく存在していますが、一般に鉱物標本店では、AlterationとEncrustationを中心に仮晶鉱物として取り扱う傾向があるようです。

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メキシコ産ターコイズ <アパタイト仮晶> (Turquoise Pseudomorph after Fluorapatite / Mexico)

mx-12

1,100円(税込)

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