Etched Quartz & Chlorite
Locality: Skardu, Skardu District, Baltistan, Northern Areas, Pakistan
Size: 108mm x 51mm x 33mm
Weight: 147g
商品説明:
ポイントの形状を綺麗に残しつつ全身を溶かされた、パキスタン産のクローライト入りエッチドクォーツです。うっすらスモーキーの渋い色合いや、足元の小ポイントも嬉しい、威厳と迫力のある格好良い標本です。
各鉱物の特徴:
<蝕像水晶(エッチドクォーツ/Etched Quartz)- SiO2 / Trigonal - >
地中の温度や圧力の変化、フッ化水素を含んだ熱水の浸蝕等により水晶が溶解されることで、表面に蝕像ができたり、その後の再結晶も伴って独特の複雑な形状が造られたりします。これらの様相が結晶構造の手掛かりとなるため研究にも利用されます。
<緑泥石(クローライト/Chlorite) - A5-6T4Z18 (A = Al, Fe2+, Fe3+, Li, Mg, Mn, or Ni / T = Al, Fe3+, Si, combination / Z = O and/or OH) / Monoclinic - >
10数種ある緑泥石のグループの総称で、種によってマグネシウムや鉄、アルミニウムなどを主成分とします。鉄の含有率に比例して色調が濃くなり黒に近付きます。輝石や角閃石、黒雲母などが変質した石として、火成岩中や熱水鉱床の中にも広く見られます。独立した鉱物名ではありませんが、不特定な緑泥石グループの鉱物のことを単に緑泥石と呼ぶのが通例になっています。
▲▼ 綺麗にポイントの形状を残した、実に格好良いエッチドクォーツです。トップは残っていないようですが、六つの柱面ははっきりと識別できます。
▲▼ エッチングの深さにも大きな幅があり、結晶面がしっかりと残されている部分から、錐で穴を開けたように深くまで溶かされた部分まで、氷のような美しい結晶に刻まれた迫力のある造形が広がっています。
▲▼ 仄かにグレーがかった結晶内を、クローライトが浮遊する景観も幻想的で美しいです。
▲▼ 結晶面がしっかりと残された小ポイントもまた格別な美しさです。
▲▼ 上画像の底面も圧巻の光景です。綺麗なポイントの形状を追える、絶妙な溶け加減の美しい標本です。