Amethyst Pseudomorph after Calcite
Locality: Alacam Amethyst Mine, Dursunbey, Balikesir Province,
Marmara Region, Turkey
Size: 121mm x 100mm x 36mm
Weight: 411g

トルコ産アメジスト <カルサイト仮晶> (Amethyst Pseudomorph after Calcite / Turkey)-photo0

商品説明
 底面のカルサイトのスードモルフ、中間層の濃厚な紫、そしてキラキラと輝くカルセドニー状の微結晶群にクリアなポイント群と、多層的にバラエティに富んだ成長をした、トルコ産の巨大で贅沢なアメジストクラスターです。

各鉱物の特徴
<紫水晶(アメジスト/Amethyst) - SiO2 / Trigonal - >
 水晶に混入した微量の鉄イオンが原因で、天然の放射線により発色したものです。直射日光(紫外線)により退色するので注意が必要です。

<方解石(カルサイト/Calcite) - CaCO3 / Trigonal - >
 最も広く産出する炭酸塩鉱物で、結晶の形は菱面体、犬牙状、六角柱状、釘頭状、板状、葉片状などと多様です。色も無色や灰白色に始まり鉄分を含んだ黄色やマンガンの入った蛍光性を持つピンク、青、緑、黒等と実に多彩です。有名な複屈折や、菱面体に割れる三方向に完全な劈開、塩酸で発泡して溶けることなどで容易に識別できます。

<仮晶 (スードモーフ/Pseudomorph)>
 仮晶(Pseudomorphoses)という用語は、1801年に結晶学の父と呼ばれるフランスの鉱物学者René Just Haüyによって最初に提唱されました。一般的に仮晶とは、元の鉱物の外形を保ったまま、結晶が化学的または構造的に変化し、他の鉱物へと一部や全体が置き換わったものを指します。具体的にどこまで仮晶に含めるのか、またその分類法については、学者間でも見解が分かれるため、未だに明確な定義が確立されていません。一鉱物標本店としては、過去の研究を参考に、大まかに下記の5種に分類します。
Paramorph (Allomorph)
 同質異像(Polymorphism)の性質を伴う多形(Polymorph)鉱物による多形仮晶(Paramorph/Allomorph)です。低温水晶(alpha quartz)と高温水晶(beta quartz)に代表されるエナンチオトロピーな相転移を示すEnantiotropic種と、石墨(Graphite)とダイアモンド(Diamond)や水晶(Quartz)とコーサイト(Coesite)、鱗珪石(Tridymite)等に代表される非可逆的なモノトロピー(単変)のMonotropic種に大別できます。多形が2種の結晶形を取るならばDimorph、(TiO2)の多形である金紅石(Rutile)、鋭錐石(Anatase), 板チタン石(Brookite)や、(Al2SiO5)の藍晶石(Kyanite)、珪線石(Sillimanite), 紅柱石(Andalusite)等、3つならばTrimorphと呼ばれます。
Metamict
 メタミクト鉱物は、内包または近接するウランやトリウムによるアルファ粒子という放射線によって、結晶構造が損傷を受け非晶質化させられたものです。メタミクト化されると屈折率や比重、硬度といった様々な特性が低下します。ジルコン(Zircon)や、サマルスキー石(Samarskite)、フェルグソン石(Fergusonite)、ユークセン石(Euxenite)等がこれに該当します。
Exsolution (Entmischung-Pseudomorphosen)
 離溶や固溶体分離とも呼ばれる現象で、高温下で生成された固溶体鉱物が、ゆっくりと冷却されることで他の鉱物に分離したものです。チタン鉄鉱(Ilmenite)が金紅石(Rutile)と磁鉄鉱(Magnetite)や赤鉄鉱(Hematite)に分離した標本が有名です。
Alteration
 成分の獲得や喪失、交換といった化学反応により、鉱物が部分的または完全に置き換わったものです。分類法の見解が多岐にわたることもあり、SubstitutionやInfiltration、Replacement、Alteration等の呼称と定義が混同し煩雑化しているようです。成因によって、a. 成分の喪失(e.g., Copper after Cuprite or Azurite)、b. 成分の獲得(e.g., Malachite after Cuprite、Gypsum after Pyromorphite)、c. 部分的置換(e.g., Goethite after Pyrite, Galena after Pyromorphite)、d. 完全置換(e.g., Quartz after Calcit, Barite, or Fluorite)と大別されます。
Encrustation (Perimorph/ Epimorph)
 他の鉱物に覆われた鉱物が、後に消失したことによって生成された仮晶です。そのうちPerimorph(Epimorph)は空洞の殻が元の鉱物の輪郭の形で残ったもので、Encrustation PseudomorphやUmhüllungspseudomorphosenとも呼ばれます。また、このプロセスを鋳造に見立てて、残った鋳型の部分をMold、その中に侵入して生成された鋳物に該当する鉱物をCastと呼ぶこともあります。ポリへドロイド(Polyhedroid)は、長石(Feldspar)や方解石(Calcite)の仮晶と考えられてきましたが、実際はランダムな角度で交差する方解石の薄板の隙間を埋めたシリカであり、Castに分類されます。さすがに抵抗がありますが、スイスの鉱物学者は、鉱物の表面に残された、消失した他の鉱物の痕跡のことを、ドイツ語で傷を意味するNarbenという用語で呼ぶ慣習があり、これを当カテゴリーの仮晶に分類する説もあります。
 鉱物標本上に限らず、広義の仮晶は目立たない形であまねく存在していますが、一般に鉱物標本店では、AlterationとEncrustationを中心に仮晶鉱物として取り扱う傾向があるようです。

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▲▼ 直径10cm超の大きなクラスターです。微細な結晶群から美しいポイントがたくさん頭を出しています。

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▲▼ 上からアメジストのポイント群、カルセドニー状の微細な結晶群、濃いパープルの中間層、そして下画像のカルサイトの痕跡が刻まれた底面の仮晶と、多層的にバラエティに富んだ姿をお腹一杯楽しませてくれます。

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▲▼ 端正で質の良いポイントが、キラキラと煌めく新雪の様な微細な結晶群から、ニョキニョキと育っています。

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▲▼ 底面のダイナミックで迫力のある仮晶も非常に見応えがあります。

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▲▼ アメジストのたくさんの造形美が詰め込まれた、実に贅沢で楽しいレア標本です。このタイプはもちろん今まで見たこともなく、こちらの一点のみになります。併せてバライト仮晶のアメジストもあれば、当産地のアメジストは満足できそうです。

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トルコ産アメジスト <カルサイト仮晶> (Amethyst Pseudomorph after Calcite / Turkey)

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7,800円(税込)

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