Agate Pseudomorph after Baryte
Locality: Cubuk, Ankara Province, Central Anatolia Region, Turkey
Size: 68mm x 53mm x 10mm
Weight: 56g

トルコ産アゲート <バライト仮晶> (Agate Pseudomorph after Baryte / Turkey)-photo0

商品説明
 ピンク、オレンジ、イエローと、優しく温かい色合いで美しくまとまった、トルコ産のバライト仮晶のアゲートです。仄かなピンク色でバライトの跡が縁取られ、独特のエキゾチックな模様が描かれています。

各鉱物の特徴
<瑪瑙(アゲート/Agate)>
 顕微鏡レベルの微小な石英の集合である玉髄(カルセドニー/Chalcedony)のうち、美しく明瞭な縞模様があるものを瑪瑙と呼んでいます。火山岩中や堆積岩中に球状やレンズ状の塊で発見され、球体の内壁面に沿った縞模様を持つ瑪瑙と、空洞内部に向かって発達した水晶の結晶とで構成されているのが典型的です。微量の鉄分や、二酸化マンガン鉱物、粘土などにより、赤や黄色、黒、緑等の様々な色彩が作られます。

<重晶石 (バライト/Baryte) - BaSO4 / Orthorhombic - >
 無色〜白色、黄色、褐色、淡青色、淡緑色等の豊富な色調を伴い、斜方板状や柱状、塊状、繊維状等で中低温の熱水鉱脈や石灰岩中等に産出します。地下水の蒸発により砂中に生成される花弁状の重晶石は、石膏(Gypsum)によるものと同様、砂漠の薔薇(Desert Rose/Sand Rose)の名で親しまれています。また類質同像の硫酸鉛鉱(Anglesite)や天青石(Celestine)とは固溶体の関係にあり、ラジウムにより放射性をもった含鉛重晶石(北投石)もかつて注目を集めました。

<仮晶 (スードモーフ/Pseudomorph)>
 仮晶(Pseudomorphoses)という用語は、1801年に結晶学の父と呼ばれるフランスの鉱物学者René Just Haüyによって最初に提唱されました。一般的に仮晶とは、元の鉱物の外形を保ったまま、結晶が化学的または構造的に変化し、他の鉱物へと一部や全体が置き換わったものを指します。具体的にどこまで仮晶に含めるのか、またその分類法については、学者間でも見解が分かれるため、未だに明確な定義が確立されていません。一鉱物標本店としては、過去の研究を参考に、大まかに下記の5種に分類します。
Paramorph (Allomorph)
 同質異像(Polymorphism)の性質を伴う多形(Polymorph)鉱物による多形仮晶(Paramorph/Allomorph)です。低温水晶(alpha quartz)と高温水晶(beta quartz)に代表されるエナンチオトロピーな相転移を示すEnantiotropic種と、石墨(Graphite)とダイアモンド(Diamond)や水晶(Quartz)とコーサイト(Coesite)、鱗珪石(Tridymite)等に代表される非可逆的なモノトロピー(単変)のMonotropic種に大別できます。多形が2種の結晶形を取るならばDimorph、(TiO2)の多形である金紅石(Rutile)、鋭錐石(Anatase), 板チタン石(Brookite)や、(Al2SiO5)の藍晶石(Kyanite)、珪線石(Sillimanite), 紅柱石(Andalusite)等、3つならばTrimorphと呼ばれます。
Metamict
 メタミクト鉱物は、内包または近接するウランやトリウムによるアルファ粒子という放射線によって、結晶構造が損傷を受け非晶質化させられたものです。メタミクト化されると屈折率や比重、硬度といった様々な特性が低下します。ジルコン(Zircon)や、サマルスキー石(Samarskite)、フェルグソン石(Fergusonite)、ユークセン石(Euxenite)等がこれに該当します。
Exsolution (Entmischung-Pseudomorphosen)
 離溶や固溶体分離とも呼ばれる現象で、高温下で生成された固溶体鉱物が、ゆっくりと冷却されることで他の鉱物に分離したものです。チタン鉄鉱(Ilmenite)が金紅石(Rutile)と磁鉄鉱(Magnetite)や赤鉄鉱(Hematite)に分離した標本が有名です。
Alteration
 成分の獲得や喪失、交換といった化学反応により、鉱物が部分的または完全に置き換わったものです。分類法の見解が多岐にわたることもあり、SubstitutionやInfiltration、Replacement、Alteration等の呼称と定義が混同し煩雑化しているようです。成因によって、a. 成分の喪失(e.g., Copper after Cuprite or Azurite)、b. 成分の獲得(e.g., Malachite after Cuprite、Gypsum after Pyromorphite)、c. 部分的置換(e.g., Goethite after Pyrite, Galena after Pyromorphite)、d. 完全置換(e.g., Quartz after Calcit, Barite, or Fluorite)と大別されます。
Encrustation (Perimorph/ Epimorph)
 他の鉱物に覆われた鉱物が、後に消失したことによって生成された仮晶です。そのうちPerimorph(Epimorph)は空洞の殻が元の鉱物の輪郭の形で残ったもので、Encrustation PseudomorphやUmhüllungspseudomorphosenとも呼ばれます。また、このプロセスを鋳造に見立てて、残った鋳型の部分をMold、その中に侵入して生成された鋳物に該当する鉱物をCastと呼ぶこともあります。ポリへドロイド(Polyhedroid)は、長石(Feldspar)や方解石(Calcite)の仮晶と考えられてきましたが、実際はランダムな角度で交差する方解石の薄板の隙間を埋めたシリカであり、Castに分類されます。さすがに抵抗がありますが、スイスの鉱物学者は、鉱物の表面に残された、消失した他の鉱物の痕跡のことを、ドイツ語で傷を意味するNarbenという用語で呼ぶ慣習があり、これを当カテゴリーの仮晶に分類する説もあります。
 鉱物標本上に限らず、広義の仮晶は目立たない形であまねく存在していますが、一般に鉱物標本店では、AlterationとEncrustationを中心に仮晶鉱物として取り扱う傾向があるようです。

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▲▼ 何と言っても特徴的な優しいピンクがまず目を引きます。そして対照的にバライトの抜け痕と水晶の空隙が、荒々しく力強い造形を織り成しています。

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▲▼ 色調の調和も素晴らしく、ワイルドかつエキゾチックで美しい、申し分の無い名標本です。

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・商品画像につきましては、実物の色彩や質感の再現に努め、特殊な環境下で撮影した上で処理を加えております。また、お使いのデバイスおよびモニターの設定、環境等によっても色合いが異なって映し出されます。
・商品が傷付かないよう梱包には細心の注意を払わせていただいておりますが、天然鉱物の繊細で脆い特質上、輸送中のわずかな衝撃や揺れによって微細な結晶や粉末状の結晶の乖離が起こる場合がございます。商品の主要な部位以外の損傷による交換・返品はお受けできない場合がございます。


トルコ産アゲート <バライト仮晶> (Agate Pseudomorph after Baryte / Turkey)

tk-06

4,600円(税込)

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