Quartz & Chrysocolla
Locality: Lily Mine (Lilly Mine), Pisco Umay, Ica Department, Peru
Size: 87mm x 61mm x 44mm
Weight: 268g
商品説明:
ブルーハワイのクリソコラの上に、キラキラと輝くカクタス状のクォーツが成長した、ペルー産の天国的な美しさの標本です。所々アタカマイトも付着する、なかなか得難いサイズの逸品です。
各鉱物の特徴:
<水晶(クォーツ/Quartz) - SiO2 / Trigonal - >
肉眼で結晶の形状が確認できる石英のことを水晶といいます。実際には様々な種類や形状がありますが、透明度が高く六角柱状で三角形の錐面を持つのが一般的です。
<珪孔雀石 (クリソコラ/Chrysocolla) - (Cu2-xAlx)H2-xSi2O5(OH)4 · nH2O / Orthorhombic - >
土状光沢〜ガラス光沢の青緑色で、青味の強いものから緑の強いものまで、色調には幅があります。条痕は白色。自形結晶を示さず、銅鉱床の酸化帯中に、塊状、皮殻状、鍾乳状、葡萄状で、藍銅鉱(Azurite)、孔雀石(Malachite)、赤銅鉱(Cuprite)、アタカマ石(Atacamite)などと共に産出するのが普通です。
<アタカマ石 (アタカマイト/Atacamite) - Cu2Cl(OH)3 / Orthorhombic - >
銅の塩基性塩化物で、砂漠等の乾燥気候下や海岸にある銅鉱床酸化帯に、珪孔雀石(Chrysocolla)、ブロシャン銅鉱(Brochantite)、孔雀石(Malachite)、赤銅鉱(Cuprite)、黒銅鉱(Tenorite)などと共に産出する他、高温火山ガスからの昇華物としても産出します。ガラス光沢〜金剛光沢の濃緑色の柱状や板状、また針状結晶が皮殻状に集合していることが多く、主成分の銅イオンによる特徴的な緑の発色から、緑塩銅鉱とも呼ばれています。15種を数えるアタカマ石グループには、同じ結晶構造のパラアタカマ石(Paratacamite)、ボタラック石(Botallackite)、単斜アタカマ石(Clinoatacamite)、また近年日本で新発見された伊予石(Iyoite)、三崎石(Misakiite)等が含まれています。名前の由来となっているチリのアタカマ砂漠やメキシコ、ペルー、アメリカ合衆国のユタ州、ネバダ州などに有名な産地があり、日本でも三宅島や山口県の志津木鉱山、愛媛県佐田岬半島などで産出されます。
▲▼ ブルーハワイのかき氷を思い起こさせるような、素晴らしい美しさの標本です。毒気のあるクリソコラの色合いと、カクタス状の氷かゼリーの様なクォーツとの相性が絶妙です。
▲▼ 左半面はややがさついていて、クリソコラとの距離もあるのか、仄かな色合いになっているのに対し、右半面はプルピカのクォーツの上からクリソコラが見える程、濃厚で美しい色合いが広がっています。
▲▼ この辺りはクォーツ内に濃厚な水色のクリソコラが見えます。
▲ 右上の辺りには剥き出しのクリソコラが、左下には鮮やかなグリーンのアタカマイトが付着しています。
▲▼ このクォーツに円形に取り囲まれたような地帯も、必見の美景スポットです。
▲▼ 上画像が底面になります。クリソコラとアタカマイトが所々滲み出るかのように浮かんでいます。下画像の陥没したような部分はクリソコラとの距離が近くなるのか、美しい色合いがより深くなります。
▲▼ 今ではなかなか得られないサイズの大きな標本です。この天国的な美しさを是非実物で存分にご堪能ください。