商品説明：
　スレンダーな両錐クォーツの柱面上に、イルバイトやアーセノパイライトを伴うセプタークォーツのクラスターが成長した、内モンゴル産のユニークな標本です。当産地らしく刺々しい格好良さに溢れています。
※当標本は産地又は鉱物の特質上、成分中に砒素を含む毒性の高い物質の付着している場合がございます。念のため火気や水気等を含む高温多湿を必ず避け、自己の責任においてお子様の手の届かない冷暗所に厳重に密封の上、保管・管理くださるようよろしくお願い申し上げます。セージや水洗い等もお控えください。

各鉱物の特徴：
＜水晶(クォーツ/Quartz) - SiO₂ / Trigonal - ＞
　肉眼で結晶の形状が確認できる石英のことを水晶といいます。実際には様々な種類や形状がありますが、透明度が高く六角柱状で三角形の錐面を持つのが一般的です。

＜珪灰鉄鉱 (イルバイト/Ilvaite) - CaFe³⁺Fe²⁺₂O(Si₂O₇)(OH) / Orthorhombic - ＞
　色調及び条痕は黒〜褐色で、透明感の無い金属光沢〜鈍光沢を持ちます。縦に条線を持つ四角柱状の結晶や擬似八面体結晶の粒状、また針状の結晶が放射状に集合することもあります。鉄分の多いスカルン中に産出し、弱い磁力を持ちます。

＜硫砒鉄鉱 (アーセノパイライト/Arsenopyrite) - FeAsS / Monoclinic - ＞
　銀白色〜鋼灰色の金属光沢で、菱形の板状や柱状の自形結晶として、また塊状、粒状でも産出する砒素と鉄の硫化鉱物です。酸化により表面に虹が出たり真鍮色に変化したりしますが、産地によっては銀白色を保つものもあるそうです。接触交代鉱床や熱水鉱床、気成鉱脈などに広く産出します。硫砒鉄鉱そのものは有毒ではありませんが、念のため手に触れた場合にはすぐに洗浄するようにしてください。

▲▼　細長いセプター状の両錐クォーツの柱面中心部から、刺々しいポイントが放射状に沢山突き出ています。

▲▼　浸蝕されたような痕跡のあるポイントの内外には、漆黒のイルバイトが入り乱れ、鋭く煌めくアーセノパイライトも散見されます。

▲▼　以下、メインの両錐ポイントのトップ部分です。いずれも控え目な印象ながら端正な顔立ちをしています。

▲▼　奇抜な形状の割に隙の無い標本で、置き方も見栄えと据わりの良いパターンが幾つもあります。見応え抜群で、当産地らしいアグレッシブな格好良さのある標本です。