コロラド産フローライト&アメジスト (Fluorite on Amethyst on Fluorite / Colorado)
JPY6,600(USD41.97)
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"Fluorite on Amethyst on Fluorite"
Locality: Unaweep Canyon, Unaweep District, Mesa County, Colorado, USA
Size: 71mm x 53mm x 20mm
Weight: 78g
商品説明:
フローライト上のアメジストの上にさらにフローライトが乗って、アメジストがフローライトにサンドイッチされたコロラド産の珍標本です。和菓子の様に上品で繊細な色彩の美しさに加え、底面もカルサイトのペリモルフ仮晶になっている充実の標本です。
各鉱物の特徴:
<紫水晶(アメジスト/Amethyst) - SiO₂ / Trigonal - >
水晶に混入した微量の鉄イオンが原因で、天然の放射線により発色したものです。直射日光(紫外線)により退色するので注意が必要です。
<蛍石 (フローライト/Fluorite) - CaF₂ / Isometric - >
フッ化カルシウムを主成分とするハロゲン化鉱物で、立方体や八面体、十二面体などに結晶し、花崗岩や熱水鉱脈に石英や方解石、電気石、雲母等を伴って産出します。純粋な蛍石は無色透明ですが、希土類元素の含有により通常は緑や紫、黄色、ピンク色などをしています。微量に取り込まれたイットリウム、イッテルビウム、有機物などにより、紫外線を照射すると蛍光するものもあります。美しい累帯構造が見られることでも人気です。
<仮晶 (スードモーフ/Pseudomorph)>
仮晶(Pseudomorphoses)という用語は、1801年に結晶学の父と呼ばれるフランスの鉱物学者René Just Haüyによって最初に提唱されました。一般的に仮晶とは、元の鉱物の外形を保ったまま、結晶が化学的または構造的に変化し、他の鉱物へと一部や全体が置き換わったものを指します。具体的にどこまで仮晶に含めるのか、またその分類法については、学者間でも見解が分かれるため、未だに明確な定義が確立されていません。一鉱物標本店としては、過去の研究を参考に、大まかに下記の5種に分類します。
① Paramorph (Allomorph)
同質異像(Polymorphism)の性質を伴う多形(Polymorph)鉱物による多形仮晶(Paramorph/Allomorph)です。低温水晶(alpha quartz)と高温水晶(beta quartz)に代表されるエナンチオトロピーな相転移を示すEnantiotropic種と、石墨(Graphite)とダイアモンド(Diamond)や水晶(Quartz)とコーサイト(Coesite)、鱗珪石(Tridymite)等に代表される非可逆的なモノトロピー(単変)のMonotropic種に大別できます。多形が2種の結晶形を取るならばDimorph、(TiO2)の多形である金紅石(Rutile)、鋭錐石(Anatase), 板チタン石(Brookite)や、(Al2SiO5)の藍晶石(Kyanite)、珪線石(Sillimanite), 紅柱石(Andalusite)等、3つならばTrimorphと呼ばれます。
② Metamict
メタミクト鉱物は、内包または近接するウランやトリウムによるアルファ粒子という放射線によって、結晶構造が損傷を受け非晶質化させられたものです。メタミクト化されると屈折率や比重、硬度といった様々な特性が低下します。ジルコン(Zircon)や、サマルスキー石(Samarskite)、フェルグソン石(Fergusonite)、ユークセン石(Euxenite)等がこれに該当します。
③ Exsolution (Entmischung-Pseudomorphosen)
離溶や固溶体分離とも呼ばれる現象で、高温下で生成された固溶体鉱物が、ゆっくりと冷却されることで他の鉱物に分離したものです。チタン鉄鉱(Ilmenite)が金紅石(Rutile)と磁鉄鉱(Magnetite)や赤鉄鉱(Hematite)に分離した標本が有名です。
④ Alteration
成分の獲得や喪失、交換といった化学反応により、鉱物が部分的または完全に置き換わったものです。分類法の見解が多岐にわたることもあり、SubstitutionやInfiltration、Replacement、Alteration等の呼称と定義が混同し煩雑化しているようです。成因によって、a. 成分の喪失(e.g., Copper after Cuprite or Azurite)、b. 成分の獲得(e.g., Malachite after Cuprite、Gypsum after Pyromorphite)、c. 部分的置換(e.g., Goethite after Pyrite, Galena after Pyromorphite)、d. 完全置換(e.g., Quartz after Calcit, Barite, or Fluorite)と大別されます。
⑤ Encrustation (Perimorph/ Epimorph)
他の鉱物に覆われた鉱物が、後に消失したことによって生成された仮晶です。そのうちPerimorph(Epimorph)は空洞の殻が元の鉱物の輪郭の形で残ったもので、Encrustation PseudomorphやUmhüllungspseudomorphosenとも呼ばれます。また、このプロセスを鋳造に見立てて、残った鋳型の部分をMold、その中に侵入して生成された鋳物に該当する鉱物をCastと呼ぶこともあります。ポリへドロイド(Polyhedroid)は、長石(Feldspar)や方解石(Calcite)の仮晶と考えられてきましたが、実際はランダムな角度で交差する方解石の薄板の隙間を埋めたシリカであり、Castに分類されます。さすがに抵抗がありますが、スイスの鉱物学者は、鉱物の表面に残された、消失した他の鉱物の痕跡のことを、ドイツ語で傷を意味するNarbenという用語で呼ぶ慣習があり、これを当カテゴリーの仮晶に分類する説もあります。
鉱物標本上に限らず、広義の仮晶は目立たない形であまねく存在していますが、一般に鉱物標本店では、④Alterationと⑤Encrustationを中心に仮晶鉱物として取り扱う傾向があるようです。
▲▼ アメジストが見事にフローライトにサンドイッチされています。フローライトだけでも様々な色合いのグリーンがあって色彩感豊かです。
▲▼ 和菓子のひなゼリーの様で心が和みます。上品な淡い色合いがとても綺麗です。
▲▼ 一番上の層にはプレナイトの様なやや黄味がかったグリーンの小粒結晶が隙間無く盛られています。無数のスライムがこっちを見ている様で何だか楽しくなります。
▲▼ 底面はカルサイトのペリモルフになっていて、ミントグリーンのフローライトに刻まれた無数の切れ込みが非常に印象的です。
▲▼ 例えようのない不思議な景色です。霜が降りた様な表面の独特の質感も、他では見られない個性的で癖になる美しさです。
▲▼ 構造の良くわかる側面からの画像です。上からペイルグリーン、パープル、メロンソーダ、ミントグリーンと、本当に絶妙な組み合わせだと思います。良く見ると、真ん中に所々ヘマタイトの赤いラインが入っています。
▲ 稀少で不思議な味のある面白標本、是非コレクションに加えてみてください。
※下記事項を予めご了承の上お買い求めいただきますよう、よろしくお願い申し上げます。
・商品のサイズをよくご確認の上お買い求めください。なお、測定部分や測定方法により記載のサイズと若干の誤差の生じる場合がございます。
・画像中のミネラルタックやアクリルベースは商品に付属されません。
・商品画像につきましては、実物の色彩や質感の再現に努め、特殊な環境下で撮影した上で処理を加えております。また、お使いのデバイスおよびモニターの設定、環境等によっても色合いが異なって映し出されます。
・商品が傷付かないよう梱包には細心の注意を払わせていただいておりますが、天然鉱物の繊細で脆い特質上、輸送中のわずかな衝撃や揺れによって微細な結晶や粉末状の結晶の乖離が起こる場合がございます。商品の主要な部位以外の損傷による交換・返品はお受けできない場合がございます。
