商品説明：
　赤鉄鉱のインクルージョンが荘厳な模様を描いています。神秘的な深みと迫力のある大きなポイントです。
　内部の赤鉄鉱は一見黒からこげ茶色に見えますが、良く見ると刺激的な深紅色なのがわかります。背面と側面の一部は表面も鉄分でコーティングされており、まるで古代遺跡のような佇まいです。よれた条線も味のある渋さと威厳を演出していて見飽きません。こちらの写真のようにサイドと背面から見ると僅かにツインになっているのが確認できる、面白い標本です。
　マダガスカルからは実にユニークで多種多様な鉱物が産出しますが、水晶もこのようにワイルドで華のある、どことなくアフリカらしいものが多いです。今回ごく少数の御提供となりましたが、今のところこのタイプのものの再入荷は難しいと思われます。

各鉱物の特徴：
＜水晶(クォーツ/Quartz)＞
　肉眼で結晶の形状が確認できる石英のことを水晶といいます。実際には様々な種類や形状がありますが、透明度が高く六角柱状で三角形の錐面を持つのが一般的です。
＜赤鉄鉱(ヘマタイト/Hematite)＞
　鉄を多く含有し産状によって様々な形態をとりますが、条痕が赤褐色なのが共通する特徴です。英名の“ヘマタイト”はギリシャ語の“血”に由来しています。こちらは水晶の内壁に集まってべったりとはりつくように内含されています。

▲　ヘマタイトの模様が炎のように揺らめいています。

▲　こちら側は全体的にピンク〜オレンジ色に表面がコーティングされていますが、内側もヘマタイトがびっしり貼り付いているのが伺えます。

▲　この面が最も大きくクリアーです。表面に不思議な模様ができています。こちらからはわかりませんが、丁度この後ろ側にツインができています。

▲　内部のクラックが神秘的な光を蓄えています。

▲▼　花弁や羽根のようにも見えます。良く見ると深くて濃い紅色です。

▲　ヘマタイトが踊り跳ねているような躍動感です。

▲▼　こちらはヘマタイトがあまり固まらず点在しているので鮮やかな紅色に見えます。